安くておいしい本物の食の味わいを届けたい
初めて自分で燻製を作ったのは、20代後半でした。アメリカの日本食レストランで働きながら、音楽の勉強をしていた時です。
料理本の巻末に2ページほど紹介されていた燻製の作り方を見て、「面白そう」と中華鍋で挑戦してみたのが始まりでした。
できた燻製の美味しさに感動し、燻製の虜になりました。燻製は時間と手間がかかりますが、もともと凝り性で料理も大好きだったのです。
また、当時一緒に働いていたレストランの同僚が無添加の食材に対する意識が高く、影響を受けました。
日本に帰国後、燻製工房を始めることを決意し、1997年広島県の三原市で創業いたしました。
創業後は、料理好きだったこともあり、いろいろなジャンルの料理本を読む
天然塩や天然糖、香辛料、香味野菜、ハーブを使ったオリジナルの味付けや燻製技術を習得
また、一人娘がアトピーに悩まされたことにより、「食べものが私たちの命につながっている」ことを実感します。食材本来の味を生かした本物を作りたいという気持ちが大きくなりました。
元々、さまざまな種類の魚介類(タコ、イカ、アナゴなど)の燻製を作るのが好きでした。種類によって燻製の方法や時間を変えながら、試行錯誤を繰り返し、本当に美味しい燻製にたどり着くことにやりがいを感じていました。
しかし2018年に発生した西日本豪雨災害の影響で、仕入れを行っていた尾道の水産物業者が事業を辞めて魚介類が入らなくなりました。また、瀬戸内の魚介類の価格がどんどん高騰していき、買い求めることが難しくなっています。
そのため現在は休止しておりますが、価格をみながら、魚介類の燻製作りを再開していきたいと思っています。
魚介類の燻製の再開を目指しています
卵、チーズ、ナッツ、豆腐などを発酵食材につけた後、燻製
- 「安くておいしい燻製を食卓へ届けたい」
- 「本物の食の味わいを目指し、無添加にこだわりたい」
という思いで、事業を営んでおります。
また、商品の製造・販売だけでなく、燻製の魅力をたくさんの人に知ってもらえるよう、燻製教室も開催しています。機会があれば、ぜひご参加ください。
燻製教室ではその時々のお勧めの食材を使用しています