発芽にんにくを熟成させることによって、栄養成分「s-アリルシステイン」が生成されます。また、発芽にんにくを使用することで、「GABA」の含有量が増大します。
S-アリルシステインは、抗酸化作用が強いアミノ酸で、生活習慣病予防や疲労回復、血液の改善、老化予防、糖尿病予防、がん抑制などさまざまな効果があるとされています。
また、GABAは脳に存在する抑制系の神経伝達物質として、ストレス軽減、興奮した神経を落ち着かせる働きをしています。 ドーパミンなど、興奮系の神経伝達物質の過剰分泌を抑えリラックス状態をもたらし、寝つきを良くする作用もあるとされています。
これらの栄養成分が含まれる発芽黒にんにくの定期的な摂取により、生活習慣病の予防や、不眠改善が期待できるでしょう。
手間暇かけて作られた特別な発芽黒にんにく
通常黒にんにくは、釜の中に皮のまま入れるのが一般的とされています。
一方みどりさんの作る発芽黒にんにくは、発芽前に一つひとつ手で皮を剥き、水耕栽培で発芽させます。その後発芽したにんにくを釜の中に丁寧に並べていき、熟成させるのです。
さらに、釜の中に入れたにんにくをたびたび様子を見て、熟成ムラがないように工夫をしています。
発芽栽培は早ければ4日、季節によっては一週間ほどかかります。にんにくを釜で熟成させるには、10日ほどかかります。
それだけ手間暇かけて作られた発芽黒にんにく。通常の黒にんにくとは一味違った、深みのある特別な味わいとなっています。
国産生ハチミツで食べやすく
発芽黒にんにくは国産生ハチミツに漬けているため、普通のにんにくより食べやすいのが魅力です。
レモン入りは爽やかなフルーティな酸味が加わりさらに食べやすく、にんにくが苦手な方におすすめです。
使用されている国産生ハチミツは、「コノヘンのおふくろ事業部」のハチミツ担当、ひろこさんが大事に育てているミツバチによって作られています。
ミツバチたちが花蜜から作ったハチミツは、何も混ぜず、加熱処理もせず、ゆっくりと大事に巣から取り出したものです。
そのため、口に入れると、花々の芳醇な香りが広がり、市販で売られているものとは違った味わいを楽しめます。
クセが少なく粘り気の少ない生ハチミツは、発芽黒にんにくとの相性も良く、美味しく召し上がれます。
黒にんにくの効能をより多くの人に届けたい
コノヘンのおふくろ事業部の黒にんにく担当のみどりさんと、みどりさんの息子でありコノヘン代表を務める植原健司さんに、黒にんにくの開発背景についてお話しを伺いました。
「当初は、自身や家族のために自家製発芽黒にんにくを作り、健康のために食していました。どんどん体調が良くなり、血圧の数値が改善されたりと、身を持って発芽にんにくの効果を実感したので、"手作りの発芽黒にんにくで多くの人に健康な生活を送ってもらいたい”と思うようになりました」とみどりさん。
黒にんにくは、発芽させることによって匂いも抑えられ、杏のような食感で食べやすいと大好評。「普通の黒ニンニクは食べられないけど、これだったら食べられる」という声も多く聞くのだそう。
息子の母への想いが事業に
発芽黒にんにくの商品化は、みどりさんの息子であり、コノヘン代表の植原健司さんにより進められました。
定年退職されたみどりさんの「ただ日常を過ごすだけでなく、何か社会に役立つことをしたい」という想いを叶えるため、植原さんが始めた事業だったのだそう。
「もともと発芽黒にんにくのハチミツ漬けは、愛媛の方が製造方法の特許を取られているんです。
愛媛のある企業では、通常業務に従事することができない障害者枠で雇用されている方が、発芽黒にんにくを作る業務を行っていました。さらに作った黒にんにくは、会社内で福利厚生として提供します。
そのサイクルを作った人こそが、発芽黒にんにくハチミツ漬けの特許を取った方です。その方に感銘を受け、私は製造方法を学び、特許のライセンスをお借りする形になりました」
ハチミツの収穫方法にもこだわりが
発芽黒にんにくに使うハチミツには、「コノヘンのおふくろ事業部」のハチミツ担当・養蜂家のひろこさんの”こだわり”が詰まっているのだそう。
ひろこさんは広島県北東部神石高原町で、西洋ミツバチを飼って丁寧に採蜜されています。ハチミツの収穫方法について伺うと、
「うちでは、蜂たちが巣礎にハチミツをためて、糖度が80%以上になって『蜜蓋』をしたハチミツのみを採蜜しています。
通常、蓋をしていない部分も絞り、煮詰めて糖度を上げる養蜂家さんもいらっしゃいます。しかし、煮詰めた蜜は味が落ちることもあります。
そのため、私は蜜蓋からしか絞りません。採蜜できる量は減りますが、それだけ美味しいハチミツをお客さまに提供することができます」
異常気象やスズメバチの出現などが原因で、従来神石には5万匹の蜂がいましたが、今年は全滅に近いくらい減ったと言います。
「花が咲けば蜂が蜜を吸い、ハチミツを作ることができます。しかし今年の春先は寒く、花の咲きも悪かったのでミツバチが増えず、収穫量も少なくなりました。
異例ではありますが、今年は蜂を購入し来年の春に備えたいと思っています」
ハチミツは、蜂や花と一緒に作るもの。それゆえに、毎年状況や味も変わります。それが大変であり、ハチミツづくりの面白いところだとひろこさんは笑顔で語ってくれました。
ひろこさんこだわりのハチミツと、みどりさんが丹精込めて作った特別な発芽黒にんにく。
健康的な生活のために、毎日一粒試してみてはいかがでしょうか。
さらに多くの人に黒にんにくを食べてもらいたい
発芽黒にんにくハチミツ漬けを商品化して、1年ほど経った現在。みどりさんは、今後さらに販路を広げて多くの人に健康になってもらいたいと話します。
「近所の方や、養蜂家のひろこさんのお客さまに美味しく食べていただいているものの、生産量はまだ多いとはいえません。
ECサイトやイベント出展で販売していますが、さらに生産量を増やすためには卸先を開拓していく必要があると感じています。事業の想いに賛同していただける会社さんに卸しをお願いし、多くの人に黒にんにくを食べてもらえる環境が作れれば良いですね。」(「コノヘンのおふくろ事業部」の黒にんにく担当みどりさん)
今シーズンからは、さらににんにくを大量に仕入れる予定とのこと。
「現在、地元である三原の人達に、黒にんにくを育ててもらっています。地元の皆さんに協力して育ててもらった黒にんにくを使い、さらに美味しく食べてもらうため、さまざまな新商品の開発を検討しています。」
今後は、『チョコレートの中にニンニクを入れた新感覚健康スイーツ』や、『ニンニクを炭酸で割り、シナモンを入れた健康ドリンク』など、さまざまな食べやすい商品の開発を検討しているそう。
人びとに健康で美味しい生活を届けるコノヘンの、今後の新商品や活動にも大注目です!