三原の食材を使って、心もからだも喜ぶお菓子づくりを
今ではあまり見かけなくなった、懐かしのバターケーキ。
昔のバタークリームは「重たい&甘ったるい」イメージがありましたが、『アデーシャン』のバタークリームは「ふわっと軽いくちどけ&あっさりとした味わい」が魅力です。
バタークリームを知らない、小さなお子さまからも「おいしい!」と喜ばれています。
あっさりと軽やかな味わいの秘密は、厳選した素材と作り方
クリームには北海道産の純バター、ビートグラニュー糖(てんさい糖)、動植物の機能を高める作用があるといわれているFFCテクノロジーを活用した、三原・久井町の新鮮卵を使用しています。
空気を含むように混ぜ合わせて作っていきます。ショートニングを使っていないので、昔のバタークリームのようなクドさはありません。
『アデーシャン』 は50年前の発売当時から変わらないビジュアル
ケーキの型も50年間同じもの
昔から変わらない味を守りつつ、時代に合わせた工夫も行っています。
例えば、夏場は甘さを控えて少しだけ軽やかにするなど、食べた方が気づくか気づかないかくらいの、ほんの少しの調整をしています。
また、『アデーシャン』には三原・佐木島産の無農薬レモンを皮ごと使用した「レモン塩」を添えています。こちらは私の代から始めました。
「アデーシャンにあら塩をかけて食べるとおいしい」というお客さまの声からヒントを得たものです。
佐木島のレモンの配合を何度も試し、『アデーシャン』に合うベストな味を決めました。レモン塩をつけて、味の変化をお楽しみください。
お子さまからご年配の方まで、幅広い年代の皆さまに愛されています
祖父の代から受け継がれてきたものを、未来へ繋ぐ
地元の方に支えられ、創業60周年を迎えました
1962年に、現オーナーの祖父が和菓子屋『清月堂』を創業。1972年に、オーナーの父が洋菓子店『シャンボール』として継承しました。
私は19歳で製菓の専門学校に進んだものの、初めはお店の手伝い程度でした。
しかしお店に立つ中で、「お金をいただけて、さらにお客さまから『ありがとう』と言ってもらえる。こんな幸せな仕事は他にない!」と思い、3代目として引き継ぎました。
『ケーキハウスシャンボール』の外観 ブルーの外壁が目印です
小さいお子さまでも安心して食べられるお菓子作り
私の子どもには卵と小麦のアレルギー
「世の中には卵・小麦不使用のお菓子はあるけれど、卵・小麦を使わない代わりに添加物がたくさん入っている…。
それは本当に子どもに食べさせたいものだろうか?」と疑問を感じたことから、心もからだも喜ぶお菓子作りをしたいと思うようになりました。
保存料や着色料を使用せず、国産小麦粉やビートグラニュー糖、健康卵、アルミニウムフリーのベーキングパウダーなど、体にやさしい素材を取り入れています。
先代の味を受け継ぎながら、今の時代に合った試みを
2022年11月、創業60周年
『清月堂カステラ』や『アデーシャン』『ザッハトルテ』など、清月堂時代から今日に至る60年間の人気商品8種類をミニサイズにして詰め合わせた特別セットを期間・個数限定で販売しました。
また、還暦をイメージして赤いフランボワーズソースをかけた『アデーシャン ルージュ』も期間限定で販売しました。
お店のショーケースには色とりどりの商品が並びます
幅広い方々に楽しんでもらえるスイーツを目指して
経営理念は『お菓子を通して感動と笑顔、幸せをつくる』
『ケーキハウスシャンボール』は病院の近くにお店を構えているため、糖質制限をしている人のお話をよく聞きます。
そこで、糖質制限中の人など幅広い方々に安心して楽しんでもらえるスイーツを作りたいと思い始めました。
栄養士さんにも協力していただき、地元食材を使った糖質制限中のスイーツを開発中です。糖尿病をわずらう方も、アレルギーを持つ方も、みんなで「おいしいね!」と安心して食べられるお菓子を目指しています。
またオートミールを使ったプロテインバーなど、スイーツにとどまらず、「お菓子屋さん」だからこそできる食品も作ってみたいと思っています。
市販のプロテインバーには添加物が入っているので、よりからだにやさしい素材で作れないだろうかと考案中です。