まほろばくろたに
三原の伝統工芸品「三原だるま」を茶器用にデザインし、中に「鷹の爪」を封入。使用後は、500円玉専用の貯金箱にもなる。
三原市大和町の下草井銘茶「鷹の爪上茶」
浅野藩ゆかりの銘茶「鷹の爪上茶」復活の背景ー
三原市の北西部、のどかな田園風景が広がる大和町黒谷地区。この地に江戸時代から伝わるのは、浅野藩に献上され、その品質の良さから広島藩地誌「藝藩通志(げいはんつうし)」にも記載された、銘茶「鷹の爪上茶」。
作り手の減少により一度はその伝承が途絶えましたが、2012年に発足された「まほろばくろたに」のメンバーが京都府京田辺市まで赴き、手揉技術保存会・山下名人のもとで4年間手揉み技法を学んだことにより、「鷹の爪」の復活を実現するに至りました。
RCC中国放送 イマナマ!『花よりガッツ』のコーナーで “まぼろしの銘茶”として紹介され、話題沸騰!
【高級手揉み煎茶】香味の良い、さわやかな味わいの秘密
- 贅沢に「一芯二葉(いっしんによう)」のみを手摘み
- 「一芯二葉」を丁寧に摘んだお茶は、渋みのもととなるカテキンの生成が少なく、甘みのあるおいしいお茶に仕上がります。
- ホイロ(製茶用の乾燥炉)で5,6時間かけて手揉みし、じっくりと仕上げました。
- 夏場は水出し茶がオススメ!香味とうま味が引き立ちます。
子孫樹より採取した茶葉
「一芯二葉」とはー
収穫期のお茶の木の枝には、先端に「芯」があり、そこから下へと互い違いに葉がついています。「芯」は、まだ葉が開いていない「芽」の状態です。
健康にもやさしい、無農薬の茶葉を使用
この柔らかな「芯」と、2枚の葉を合わせて「一芯二葉」といいます。生まれたてで、とても柔らかい部分です。
茶葉は丁寧に手摘み
まだ若く、紫外線をあまり浴びていないので、渋みのもととなるカテキンが生成されておらず、甘みの強いおいしいお茶となるのです。
ホイロを使い、手もみする様子
「まほろばくろたに×広島大学」黒谷茶だるま
備後の特産を詰め込んだ、“広島好き”にはたまらない逸品!
地域の元気応援プロジェクト「楽しゅう 飲みん茶い」により誕生しました!
浅野家に献上していた日本茶の復興と地域の伝統工芸の認知度を向上すべく、広島大学文学部(文化財学分野)の皆様と共に、2019年度から取り組んだプロジェクトにより誕生した商品です。
広島大学の学生が若者らしい自由な発想を活かし、伝統ある「三原だるま」からデザインしたもので、ひろしま製品のひとつとして、広島県庁に展示されています。広島県産のお茶と伝統工芸品を、同時にお楽しみください。
大和町の下草井銘茶「鷹の爪」、三原の伝統工芸品「三原だるま」、 福山市の伝統工芸品「備後絣(びんごかすり」の巾着がセットに。
「三原だるま」とはー
江戸時代に疫病を払うものとして作り始めたと伝えられており、後の城下町で下級武士の副業として発展したといわれています。いつの時代からか、三原の伝統行事である「神明市」で三原だるまを売るようになり、「神明市」は別名「だるま市」とも呼ばれ、三原の名物にもなっています。
家族の数だけだるまを買い求め、その背に一人ひとりの名を書き入れることで、家庭円満や開運を願ったと言われる「三原だるま」。縁起の良い想いが一つに詰まった、可愛らしいだるまです。
だるまに願いを込めて
地域活性化と伝統工芸品を後世に残したいー
下草井銘茶「鷹の爪」を復活させたいとの想いから活動が始まった「まほろばくろたに」は、主として60才以上の会員(地元市民)12名により、2012年4月に発足された団体です。お茶摘み、お茶づくり体験会を通じ交流人口を増やすことで地域活性化に貢献し、お茶文化の復旧に努めるとともに、地域の文化・産業の掘り起こしを行うという信念のもと、活動をしております。
この度、広島大学と連携し、「鷹の爪」と三原市の伝統工芸品「三原だるま」のコラボ商品を開発しました。今後も、お盆や茶器等の共同開発を検討しております。
今後の目標は、茶葉の生産量及び販売量を増やし、地域エコノミーの一部になることです。香り豊かで、うま味の中に若干の渋みを感じられる深い味わいを、ぜひお試しください。